木曽福島 昭和ロマンの残る街 [その他]

木曽福島といえば江戸時代の関所、代官屋敷etc の史跡が有名です
・・・が、何度も訪れていると、そういった過去の史跡より、現在もなお生活の場で生きているレトロな風景に興味が湧きます。
大火で江戸時代の街並みが消失した木曽福島では、その代わり見つかるのが昭和ロマンに溢れた家々。
観光地として装われた風景でなく生活感のあるチョット猥雑な風景
僕にとって興味ある文化とはこういうものです。
例えば酒に例えると、
僕には安酒は不純物も多くまずく感じます。
反対に高級種は純度も高く素直な味がするのですが、どれも味が似通っていて
没個性的でチョット物足りません。
やはり不純物がある程度入ってないと魅力がありません。
敢えて言うなら不純物こそ個性の源です
昔、アジアを歩いたとき思ったのですが
”不味さの質=許容される量の不味さの種類と質”
これこそがカルチャーを形作るものに違いない

許容される量の不味さは、やがて体にまとわりつき
やがてその虜になり、単なる不味さ成分から特有の文化へと変身するのです。

この許容される範囲というのが微妙で興味深いのですが・・・

という訳で野草や野鳥撮影を始める前のスタイルに戻って木曽福島を撮ってみました。
本当は人間を含めて写ってないと面白くないんですが
やたら面倒なこの時代
差し控えました。

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木曽福島の町並みといえば”崖屋造り”の景観でしょう
木曾川にせり出した町並みの猥雑さ
最高です!

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イタセンパラ

夜啼猫さま こんにちは
 奈川高原のお休みは良かったようですね。
古い町並みのご紹介を楽しく拝見しています。EU(アングロサクソン)と違い、日本人はグランドデザインに関心が薄く、個々の施主さんが気まま勝手に大工さんと相談して、家屋を建ててきたので、町並みが揃わず、猥雑な感じが残りますね。
 整然としたEUの街も良いですが、日本中の猥雑な街も見慣れれば良しと思えます。
八幡は戊辰戦争の煽りで旧町のほとんどが焼けて、江戸時代の建物がないですが、明治以降の屋敷や商家に面白い建屋が沢山残っています。
水害対策された家や遊郭の建屋は興味の湧くところです。
by イタセンパラ (2011-05-12 14:37) 

夜啼猫

イタセンパラさん こんばんは
僕は猥雑な感じがする町並みは大好きなのですが、ただ高度成長期以降の町並みは好きではありません。
猥雑性の中にある統一感というか共通性=文化が感じられないからです。
昔、消えゆく”日本の美(主観的に美しいと思うもの)”を撮り貯めたいと思ったことがありましたが、東日本大震災の事もあって、再び撮りたいと思うようになってきました。
by 夜啼猫 (2011-05-12 23:03) 

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