越冬ノビタキ その後 [野鳥]

この冬の河川敷を楽しいものにしてくれた越冬ノビタキ
僕が最後に1羽でいつものテリトリーに居るところを見たのは4月12日でした。
僕の鳥友のSADさんは15日にノビタキ♂と一緒に居るところを目撃され
ブログ(鳥見帳)に書いておられます。
どうやら15日以降に”新たに渡って来たノビタキと一緒”に北に渡っていったようです。

この越冬ノビタキの性別について
これまで色々な議論がなされてきました。
おかげで僕も色々勉強させてもらいました。
そしてこの越冬ノビタキを実際に何度も観察し、この固体の外観の変化を見てきました。
この外観の変化が何を意味するかは
僕自身これまで見てきたノビタキの数も少なく、野鳥についての知識も少ないため
判断基準が脆弱で根拠に乏しく
判断の材料にはならないのだが
違う観点から”雄の若鶏だろう”と判断しています。

群れから離れ一羽だけで越冬したノビタキのこの行動が事故etc.の原因でなく
ある一定の頻度で起こる現象だったとするなら
違った世界 ノビタキの生態が見えてきます。
それは近親交配の危険を避け群れに新しい血を入れる為の行動という考えです。

この越冬ノビタキがそういった役割を担った個体とするならば
このノビタキは若いノビタキの♂でしょう
新しい群れに加わる方法としてとった方法は
群れから離れて別の群れを探すのではなく、南への渡りの途中で一羽ある場所に留まり
冬を越し
春になって別の群れが南からやってくるのを待ち
合流するという方法である。
新しく渡って来たノビタキにとって越冬ノビタキは
唯一羽で冬を乗り切った体力と知恵、生活力、警戒心を持った優れた個体である。

凍てつく寒さ・少ない食料、多くの天敵

越冬場所は試練の場です。
命がけの試練が待ち受けています。
だが厳しい環境をたった1羽で生き延びたノビタキは優れた遺伝子のキャリアーであることが証明されます。

こういった役割の個体は多くの生物にとって
性別はオスです。
そのほうが繁殖にとって効率的です。
こう考えると僕たちが見てきたものの世界の風景が見えてきますね。

あくまでこれは僕の推定なので実際のところは分りませんが、
実際に見ているものの
その意味を考えるのも
楽しいものですね。

最後に、今日は4月12日に新しいカメラOLYMPUS E-620で撮った越冬ノビタキをアップしました。

P4129202越冬ノビタキf_fi-s.jpg

P4129210越冬ノビタキh_fi-s.jpg

P4129229越冬ノビタキi_fi-s.jpg

P4129236越冬ノビタキj_fi-s.jpg

P4129250越冬ノビタキk_fi-s.jpg



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sad

こんばんは、夜啼猫さん。
ノビタキは16日の午後以降に旅立ったようですね。
顔はすっかり真っ黒になりましたね。
皆さんの意見は、♂で一致のようですね。
by sad (2012-04-24 23:21) 

夜啼猫

SADさん こんばんは
ノビタキの旅立ちは16日の午後以降ですか。
新しく渡って来たノビタキと一週間くらいは”あの場所”に居てくれると期待していたのですが、
冬の頃は雌だという意見のほうが多かったと思いますが、最終的には雄という意見がほとんどになりましたね。
楽しい話題でした。

by 夜啼猫 (2012-04-25 23:18) 

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