大雪山での遭難に思う [その他]

大雪山でツアー登山パーティーの大量遭難があったというのに、相変わらず中高年の登山ブームは止みそうにない。
遭難を自分の問題と考えていないのだろうか?

安全性を削って値段競争に走っているツアー会社
自然に対する知識も安全登山の知識も意識もないガイド
おまかせ”お客”気分の登山者
遭難は起るべきして起こった。
中高年の登山者は、自分の山行について見つめなおす”社会的責務”があるのではないだろうか。
山で天気が荒れるのは通常の事である。
遭難するのは自然が牙を剥いたからではない。
荒れた天気に対する対策が取れていなくいからである。
自然に対応出来なかったからである。
メディアから伝わる情報からも、ツアー会社、ガイド、登山者の自然と自分自身に対する認識の欠落ぶりに驚かされる。
山登りは頂上に上ることを目的とする行為ではない。
頂上を経て麓に降りて来る行為である。
ふつう登山家が登山計画を立てる場合、季節や山域にあわせ日程を組むが必ず予備日を設定する、予備日の長さはルートやその季節の天候周期から決める。
更に地図を丹念に読み、最悪の場合を想定してエスケープルートを設定しておく。
そして場所場所における最悪ケースを予想し対策を考えておく
普通はこのように全行程のシミュレートをしてから登るのだが、このツアーでは誰もこのような事はしていないようだ。

NHKで”生存者と死亡者を分けた・・・・”といういかにもメディア的軽薄さで生存者の知恵を論評していたが、このような”特定の物”が人の命を救ったという総括は、いい加減にして欲しい。
雨に打たれ強風に曝された時、生存者はタオルを使って体温の低下を抑えようとした。
タオルを持っていたからではない。
具体的に体温の低下を抑える為の行動をとったという事が命を救ったのである。
二泊三日の登山計画だったら誰でも着替えの一枚でも持っているであろう、ビニール袋でもかまわない、なければリュックを裂いて使えば良い。
何だって利用出来た筈である。
誰だって簡単に思いつくことが実際に出来なかった。この点が問題である。
これが現実の中高年たちの姿である。
危機をあらかじめ予知し対策を立てておく、このことなしに登山を行なってはならないと思う。

さて今回のケース登山者の装備で驚いたのは個人参加者の誰もツエルト(非常用テント)を持っていなかったことである。
登山でいちばん怖いのは、体を濡らし、そのうえ強風に曝される事である。
体温はたちまち下がってしまう。
常に体を動かし続け糖分を補給し続けなくてはならない。
こんな時一枚のツエルトがあれば風と雨を避けることが出来る。
風に曝されなければ体温は奪われない。
休憩も取る事が出来る。
登山者にとって常識のこの装備、今時の中高年登山者は知らないのだろうか?

勢いに任せ書いてしまいましたが、時間切れ中断します。





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