セッカさん ごめんなさい!! (野鳥撮影のモラルを考える) [野鳥]

ブログにこの記事を載せるかどうか迷ったのですが
僕自身の軽率な行動は私だけのものではなく
多くの野鳥撮影を趣味としている大人の共通の問題でもあり
”知らなかった。”とか”予想できなかった”とか”問題意識になかった”
という自身の無知と問題意識の欠落をもって自己の誤りを正当化するという
恥ずべき論理を払拭する意味合い
もあって日曜日のセッカの撮影について
書く事にしました。

この時期、河川敷ではセッカの雛が孵り、メスのセッカは給餌に励んでいます。
(囀る事なく空中を飛びホバリングを時々したり、餌を咥えている時が多い。)
最もオスはノー天気にいつもどおりに囀って大空を駆け巡っていますが・・・
(オスの全てがそうなのかは知りません)
この日は多数ののセッカを見ました。
僕は深い考えもなく
草に止まるセッカを撮っていたのですが
近くで餌を咥えたままウロウロしているセッカを見つけました。
あちらの草に止まり
こちらの草に止まり
あちらの草陰に隠れ
こちらの草陰に隠れ
僕は撮ることに夢中でした。
あちらの角度から
こちらの角度から
シャッターを切りました、
目の前の草にも止まります。
順光側から撮ろうと
すぐ傍を通りぬけても
逃げません
まるで僕を誘導したかのように
・・・・・
”僕を誘導している!!・・・・・”
僕はこの時初めてハタっと気がついたのです。
ひょっとすると
セッカは僕を巣から遠いところに誘導しているのではないか
同じ餌を咥えたままということは
雛にやるための餌ということで
僕が巣の傍にいるために巣に戻れないのだ!!
僕を巣から離そうとしているのだ
・・・・・・・
僕は何のために野鳥撮影をしているのだろう
セッカの給餌の時期と判っていたのに
目の前の草むらに
セッカの巣があると
気づかない
思ってもいない
野鳥の立場に立って考えていない
そう思うと
自分自身にがっかりしました。
セッカに申し訳ない気分でいっぱいです
セッカは危険を感じると簡単に巣を放棄
するといわれています、
育児放棄です。
野鳥を撮りたいという気持ちだけの先走りが
セッカにこのような事態を引き起こしすとすれば
取り返しがつきません
自分自身の行動の意味を常に意識し
そこにいる野鳥の行動の意味を感じ考え続けること
これが野鳥撮影を今後も続けるであろう私が忘れてはならないことです、

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同じバッタを咥えたメスのセッカです、
僕が巣の傍にいたせいであちらの草こちらの草を
行ったり来たり・・・

野鳥撮影する人は
セッカの巣が近くにあると感じたら
すぐにその場から離れるようにしたいですね。
メスのセッカは
なるべく”そっと”しておきましょう。
今後私はこのような写真は撮りません!!
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コメント 5

イタセンパラ

夜啼猫さま こんにちは
 セッカの餌咥えの絵は他のBBSで見ていました。キャノン7Dをお持ちの方ですが、1回目の投稿時にBBSのオーナーにやんわりと諭されたのに、気が付かず、再度、同じような絵を投稿して、BBSオーナーからキツク諭されていました。
が、未だその人は反省していないようです。
困った人が居るものです・・・・・・・・・・・・

一般論ですが、サンコウチョウの抱卵シーンが沢山出回っていますが、何時もニガニガしく見ています。
セッカは知りませんが、普通 雛が孵ったら、親鳥に育数雛のスイッチが強力に入り、巣の放棄は少ないと思います。
セッカやヒバリ、コチドリ、ケリなどは知らずに巣に近づく事が有り、気をつけなくてはなりません。
後、野生動物は我々 人間との距離『安全距離』を持っていて、近づくと色んなサインを発します。
例えば、ケリですが、警戒区域が広く、最初は威嚇飛翔ですが、危険区域に入ると、親鳥は偽傷行動に移ります。
これ以上、近づくな!のサインでしょう。
また、鳥は人間に近づいて安全を確保する腫もあります。代表格はスズメ、ツバメでしょう。

節度のある態度で自然に抱かれましょう。
by イタセンパラ (2012-07-25 12:42) 

イタセンパラ

夜啼猫さま  またまた こんにちは
 大阪チドリさんも反省しているようで、みなさん1度は踏み込む失敗の一つでしょう。
私も鳥写真に入りたての頃、同じセッカで親鳥の怒りを買い、脇の毛を膨らませて威嚇されました。
当時はフレンドリーなセッカちゃんと喜んでいましたが、その後、ヒバリで同じように脇の毛を膨らませて威嚇されました。
この時は雛を見つけたので、原因がハッキリと理解でき、セッカも同じ状況だったのかと反省しました。

生けとし生きるもの すべて平等   

謙虚に生きることを心がけます。
by イタセンパラ (2012-07-25 15:26) 

夜啼猫

イタセンパラさん こんばんは
野鳥を撮り始めた頃
(最初はNikonD70sに35-135mmや75-300mmズームを付けて撮り始めたのですが)
なんとか野鳥に警戒されずに近づくことばかり考えていました。
(巣には近づかない、撮らないが前提でしたが)
常に五感を働かせ野鳥の許してくれる距離感を探っていました。
野鳥撮影それは野鳥の息吹を感じるようなワクワクする時間だったのです。
野鳥撮影する人も増え、そういう撮り方も出来ないようになりました。
僕も離れた位置から撮れるように機材を変えていったのですが、野鳥との気持ちの距離感が生まれたような気がします。
同じ生き物というより被写体として見てしまう・・・

>生けとし生きるもの すべて平等

そうですよね。
それを言葉に終わらさないようもっと感性を磨かなくては!








by 夜啼猫 (2012-07-25 21:46) 

コギー

「セッカさん ごめんなさい!! (野鳥撮影のモラルを考える)」
を読ませていただきました。仰るとおりですね。セッカは見たことも撮ったこともないので、貴殿と同じような状況にある時、小生も初見・初撮りということでエキサイトして、我を忘れるかもしれません。肝に銘じておくべきことです。有難うございました。
by コギー (2012-08-01 18:00) 

夜啼猫

コギーさん はじめまして
コメントありがとうございます。
野鳥撮影をしている多くの人は私も含めて自然保護とか愛護とか語るものですが、
今回の件で、そんな抽象的な事ではなく野鳥の具体的な生態を理解し行動の意味を感じる心が必要だとつくづく感じました。
熱い心と同時に客観的に自分を見つめる冷静な心が必要ですよね。
これから肝に銘じておきます。
by 夜啼猫 (2012-08-03 18:35) 

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