河川敷の野良犬

僕の野鳥撮影フィールドである河川敷では数年前から”ときどき”一匹の野犬を見かけます。
おとなしい人懐っこい犬で
多分、人に飼われていた犬が何らかの理由で野良犬になったものと想像されます。

実は僕は大の”犬怖い”なんです。
好きとか嫌いとかではなく
犬が怖いのです。
大型犬だけでなくお座敷犬も怖いのです。
最近はそうでもなくなってきたのですが
体から犬にとっての不快臭が出ていたらしく
住宅街に入ると、姿は見えていない筈なのに
街中の家の犬がいっせいに吠え出します。
僕の顔を見ると怒りに満ちた顔で僕を睨みます。
さすがに40歳を越した頃から、こういった現象は減ってきましたが
犬に対する恐怖は持ち続けたままなんです。

河川敷で見る野良犬はこんな僕が恐怖を感じない
温厚な犬だったのです。
野鳥撮影で河川敷であうたびに”軽い会釈”をするだけの関係でした。

今年の冬、事件が起こりました。
役所の人か保健所の人か分りませんが
この犬の捕獲に乗り出したようでした。
5～6名の人がこの犬の周りを遠巻きに取り囲んでいます。
お互いに携帯で連絡を取りながら・・・

それにしても、捕獲にしては装備があまりにお粗末です。
一人が太い針金製のワッカを持っているだけで
他の人はほとんど素手に近い状態です。
本当に捕まえる気があるのかな
おとなしい犬なのに皆おっかなびっくり
こりゃー、公務員のアリバイ作りだ。

そのうち一人が餌でおびき出したものの
連携をとらず
逃げ道も塞がず
たった一人で突然、襲い掛かるものだから
野良犬君、身の危険を察知して
逃げ出しました。
あわてて追いかける野良犬狩りの男たち。
・・・・・・・
野良君はどうなったのだろうか
この件を目撃してからずっと気になっていました。

そして今日、再び出会った野良犬君
すっかり表情が変わっていました。
それ以上に、人間不信に満ちた表情。
眉間の深い皺

野良君がとても可哀想で
涙が出そうでした。

飼育している生き物をどんな理由があるにせよ、
途中で放棄することの残忍性
つくづく思い知らされました。

コメント 5

夜啼猫さん、今日は。
野犬は公園では、問題視されるでしょうね。無責任に餌を与える人もいてコンビニ袋を子供に持たせられないなと感じています。

夏鳥ですが、時間帯によりかなり動きが違います。私が番を見れたりしたのは、他の人が全て帰った後でした。17時から19時で観察できてます。朝も良いのかも知れませんが、起きれないので確認できてません。
by SAD (2011-05-25 15:29) 

枚方では昔、4歳の女児が野犬にかみ殺されるという事件がありました。
犬の立場に立てば可哀想ですが、野犬は早く捕獲されて欲しいですね。
そして、それらの野犬の新しい飼い主を探すシステムがあれば良いのですが。
もっともブランド犬や猫を求める日本人には出所不明の動物は見向きも去れないかもしれませんが・・・
”動物は商品ではなく、我々人間と同じ生き物だ”という日本の昔からの考えが、再び広がって欲しいと思います。

＞夏鳥ですが、時間帯によりかなり動きが違います。
　そうなんですか。
僕が野鳥撮影をするのは午前中、多くは早朝なので
午後からの鳥の動きについては全然知りませんでした。
参考になります。
by 夜啼猫 (2011-05-25 22:27) 

　昨年の５月２５日に保護されて、里親に引き取られ、大切に飼ってもらっていたのですが

昨日３月３０日(土）散歩の途中にハーネス（リード）が抜けて逃げてしまいました

１度は家の前迄帰って来たそうですが
じゃれて捕まえられず、そのままかささぎ橋を渡り河原の方へ
走って行ったそうです

シロちゃんを見かけられた方は、情報を下さい
お願いします。
by モコモモ (2013-03-31 14:45) 

写真のシロちゃん、３月３０日に逃げてから約１か月半程になります

飼い主さんが、毎日５時～８時頃まで堤防の土手に餌を持って通われました

餌は食べに出てきても、食べたら野良犬時代の様に何処かへ行ってしまっていたのですが

最近食べた後も、近くで寝そべるようになりました

そして、撫でさせてくれたり、ブラッシングが出来る様に

一緒に暮らしていた犬を連れて行くと、付いてきて大好きな車に
乗って無事に家に連れて帰ることが出来たそうです

梅雨までに保護出来て、シロちやんファンの人達も大喜びです

ご心配をおかけしました




by モコモモ (2013-05-17 08:29) 

3月の末にシロちゃんが新しい飼い主の下から逃げ出したと聯絡を頂いてから、ずっと気にしていました。
でも河川敷で見かけることはなく、”もう飼い主のもとに帰ったのかな～”
なんて思ってもいました。
それでも野鳥撮影に出かけたときは、必ず双眼鏡で付近を探していました。（笑）

そうですか
飼い主のもとに帰ったのですね。
安心しました。
ご連絡本当にありがとうございます。
by 夜啼猫 (2013-05-19 21:55)