奈川高原 春の山野草 2 [植物]

猩々袴(ショウジョウバカマ)の名前の由来については、ここでは書きません。
奈川高原の春を代表する花といえば、やっぱりショウジョウバカマは筆頭格です。
毎年GW頃には律儀に、いつも咲いていてくれるのですが、今年はあまり見かけませんでした。
ただ僕の、撮影ポイントでは例年よりも株数も増え、見事に咲いていました。

ここ奈川高原でも近年、山野草業者が山に自生している野草を根こそぎ掘り起こし、持ち帰ってしまうということが起こっているようです。
今回も、松本ナンバーの軽トラックでやって来た老夫婦が大量の山野草を盗って帰りました。
一見善良で素朴に見える老男女。
おそらく悪の意識は無いのでしょう。山採り山野草を購入し育てている愛好家も悪の意識は無いのでしょう。
・・・・・
情けなく、やるせない気持ちを持て余している僕を、凛として咲いている猩々袴の花が慰めてくれました。

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落葉松林はずれの斜面にショウジョウバカマが群生していました。

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野草の写真を撮る時、悩むのはそのままの状態を写すのが良いのか、それとも野草についている落ち葉や、枯れ枝を除去した方が良いのかということです。
あるいは被ってしまう他の草の葉etcを横かしてもいいのでしょうか。
園芸植物なら写真優先なのに、自然の写真ということになるといつも迷います。

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花だけをアップし周囲をぼかしてしまうという方法もあるでしょうが、やはり周囲の環境も同時に写したい。
こりゃ~、写真上手になれんわなぁ。

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この時期の背の低い野草の花は、ローアングルで撮る事が圧倒的に多いです。
自分で作った豆袋を地面に置き、カメラをその上に押し付けて撮っています。

自分で言うのもなんですが”ローアングラー”です。
・・と言いたいのですが、秋葉原のローアングラーと同一視されるかも。
最も狙っている対象は、人間と植物の違いだけで全く同じ。
なんのこっちゃ~

bana1清水牧場.gif
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イタセンパラ

夜啼猫さま こんにちは
 山野草業者と攣るんだ、田舎の老夫婦は小使い稼ぎだろうが、罪の意識が全く無いでしょうね。野草なんて無限にあると思っているのでしょう。
ランやエビネの類の多くは愛好家や業者(購買者)の盗掘によって絶滅危惧種になってしまいました。
 全植物の27%、ラン科に限れば70%は採集圧に拠る絶滅への圧力となっています。(レッド・データ・ブック。編著、日本植物分類学会。1993年)

枚方市にも山野草の会があって、会長さんはうちの会は盗掘しないと言っていますが、意識の無い会員さん聴くとやはり盗っているようです。
 困った会が近くにあるのです。
この会は公共の施設で2回/年の展示会を開き、愛好者(業者から購入者=盗掘者)を増やし続けています。
 困ったものです。
by イタセンパラ (2009-05-12 02:50) 

夜啼猫

以前、ある人のブログに”山採り寒蘭”をやっとの想いで購入したと自慢げに書いてあったので「”寒蘭”のほとんどが絶滅危惧種なので、少なくとも”山採り”をアピールするのは止めた方が良い」と書いたところ、”私が買わなくとも誰かが買う。”私が購入する事は、絶滅から救うことになる。
そんなことを書く貴方は野生の植物を採った事がないのか!と逆切れされました。
自分だけは特別だと思う人が多い現実、困ったものです。

by 夜啼猫 (2009-05-14 23:26) 

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