吊舟草 [植物]

毎年夏になるとツリフネソウ(吊船草)を見たくなります。
湿気の多い日陰の場所に多いのですが、毎年必ず同じ場所に咲いているという訳ではありません。
ある場所に生え出すと年々勢力を拡大していくのですが、突然姿を消したりもします。
原因は、害虫の大量発生であったり、自然災害で土砂が削られたり、あるいは人間に刈り取られたり、であったりします。
僕は初めてキツリフネソウを見つけてから毎年この花を見続けてきました。
この数年はどちらかというと数を減らしてきたのですが、今年は意外な場所で群生していました。
間伐されて日が差し込むようになった湿気の多い場所です。
この近くで(キ)ツリフネソウが生えていたのは30~40m先の道路わきの斜面。
ツリフネソウは100mも先の渓谷へ下る斜面です。
どうしてこんな所に突然生え出したのでしょう?
しかも大量に・・・・
ツリフネソウはホウセンカと同じように、種を自ら”弾き飛ばしてばらまく”と書いてあるのを見たのですが、それだけの説明では釈然としません。
僕の知らない近くの場所で咲いていてその種が飛んできたのでしょうか?
野草の種族保存のメカニズムを誰か教えてください!

_20100813_100723吊舟草-s.jpg

_20100813_101104-s.JPG

_20100813_101150-s.JPG

吊舟草です。
ここでは黄吊舟草と隣りあわせでそれぞれ集団を組んでいました。

_20100813_103632-s.JPG

_20100813_103309-s.JPG

_20100815_122313-s.JPG

_20100815_122429_01-s.JPG

黄吊舟草

こちらの方が花茎が長く、たたずまいが涼しげで僕は好きです。
ただ写真に撮るとなると風に揺れて・・・

今回はタムロン90mmマクロでは撮りませんでした。
天気が悪く暗いのもあるのですが、山野草の撮影では背景を完全にぼかさずある程度の環境情報が入っている写真の方が好きなせいもあります。
撮影レンズはシグマ50mmF2.8マクロとトキナー10-17mm魚眼ズームです。
特に最近はトキナー10-17mm魚眼ズームの頻度が高くお気に入りのレンズです。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

イタセンパラ

こんばんは
 植物の生き残り戦略・・・・様ざまな作戦が考えられますが、一言では、難しいな。
あえて言えば、種子(胞子)を作ることでしょうか?

種子(埋土種)は、その植物の生育条件が揃ったときに初めて、発芽しますが、全ての種子が発芽するのでなくて、用心のため(安全装置)1部の種子は次回の機会まで、また休眠するようです。

昆虫も同じような、安全装置を備えています。
以前、ホタルの飼育を行ったとき、1年で成長すると言われていたが、2年で親に成長した個体が居た。
 アメリカの17年蝉も同じような戦略と考えます。

アカメガシワの種子は40℃を超すと発芽率が上がる。即ち、その場所は太陽が当たり、樹下では無いから、アカメガシワは陽光を一杯に受けれると判断したのだろう。



by イタセンパラ (2010-08-17 21:07) 

夜啼猫

イタセンパラさん丁寧なご説明有難うございます。

>1部の種子は次回の機会まで、また休眠するようです。

なるほど、そういうこともあるのですか、生き物の世界は深いですね。
これまで生物学に接したことは中学正時代位しかなかったのですが、興味が湧いてきました。
**の手習いでも始めようかな。




by 夜啼猫 (2010-08-18 18:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。