しばらくお休みします。 [その他]

長い間、ネイチャー系フォトブログ”自然感撮ノート”を続けてきましたが、バブル崩壊後の長期的な景気の低迷と、それに追い討ちをかけるリーマンショック後の不況。
僕を取り巻く環境も大きく変わってきました。
最大得意先の規模の縮小、次の得意先の他社への経営譲渡
足元に火がつき、ブログを書いている精神的な余裕が薄れてしまいました。
・・・・・
野鳥撮影を始めたのは、抗原性の関節炎を患ってからです。
医者から薬の副作用を抑えるため日中の野外での運動を勧められ、自転車で河川敷を走り始めました。
そこで見た白鷺を写真に撮ってから野鳥撮影に嵌って行き、ブログも書くようになりました。
当時は、朝 ”痛みと共に起き出し”、夜 ”痛みと共に床に着く” 状態でしたが河川敷を自転車で走り回ったせいか症状は劇的に回復しました。
これも野鳥撮影のお陰です。
健康な身体になっても自分の生活の周りの自然、生き物への関心興味は尽きることがありません。
・・・・・
ブログを休止している間も、野鳥や昆虫、山野草の撮影は続けます。
自然と触れ合い観察し感動する喜びをバネに、またブログを再開する時が来ることを楽しみにしています。
よりパワーアップして戻って来たいです。
長い間僕のブログを見てくれた人たち、本当に有難うございました。!!。

ラック&ピニオン式フォーカサーを使いこなす。 [その他]

前回のテストでは遠方の対象物での解像力が大幅に低下した。
これを解決する為、フォカサーの長さを切り詰めると同時に中に入っていた遮光版を取り外し、内部に墨汁+木工ボンドで塗装した。
乾いた後、鏡筒内部をのぞいて見ると光が反射しているのが見える。
接眼部の鏡筒の内径は36.4mmと小さく、内部反射の影響を”もろに受けるな~”と思ったとおりであった。

PA125912ノビタキ-s.jpg

解像度は悪くは無いのだが、微細な部分が出ていない。コントラストが低く全体にベールがかかった感じ。
この写真はかなり画像補正しているのだが、元の画像はかなり黄色味を帯びていて”もっと汚い。”
S/N比が悪くコントラストも低い。
遮光版を取り去ったのがまずかったようだ。

PA126090ノビタキ-s.jpg

PA126471ノビタキF-s.jpg

BORGのよさは解像力もさることながら画像のの”抜けの良さ”にもあると思うのだが、これが全然感じられない。
どうやら内部反射を軽視しすぎたようである。

対策は遮光版を適正位置に入れる事と鏡筒内部に植毛紙を貼る事と思うが、とりあえず遮光版を適正位置にセットして改めて撮影することにした。

resize1047.jpg
ヒバリ
まずはヒバリの接近写真

PA186915トンボノビタキ-s.jpg
トンボを捕まえたノビタキ♂

resize1051.jpg

resize1055.jpg
ノビタキ 見返り美男

遮光板一枚で画像は大幅に改善されました。
ただ内部反射はまだ多いので植毛紙をいずれ購入し貼る予定です。

このシステムは堅牢で、微振動のおさまりが非常に早い。
内部反射が改善されぬけの良い画像が得られるようになれば常用システムにするかもしれません。

中仙道 奈良井宿 [その他]

今回の信州旅行の目的の一つは奈良井宿から藪原宿までを歩く事でした。
野鳥や昆虫撮影を除いて僕は基本的には広角レンズが好きです。
今回はヤフオクで落札したばかりのトキナー12-24mmF4のテストを兼ねて撮って来ました。

resize0875.jpg

奈良井宿の北端に残っている杉並木
古道の雰囲気を残しています。

resize0876.jpg

resize0877.jpg

二百地蔵

resize0878.jpg

奈良井宿町並み 水場が多い

resize0879.jpg

resize0880.jpg

resize0881.jpg

resize0882.jpg

resize0883.jpg

resize0884.jpg

杉の森酒造 木曽路には美味い酒どころが多い。
木曽路には日本酒がよく似合う。

resize0885.jpg

杉玉

resize0886.jpg

resize0887.jpg

resize0888.jpg

resize0889.jpg

resize0890.jpg

resize0891.jpg

resize0892.jpg

resize0893.jpg

resize0894.jpg

鎮神社

resize0895.jpg

中仙道  鳥居峠~薮原宿へ

トキナー12-24mmは定評のアルレンズで前から欲しいと思っていました。
もともとBORGのフォーカサーを買おうと思っていたのですが発表された新型のフォカサーがあまりに高く、コストパフォーマンスが悪い為、それならとヤフオクで旧型のトキナー12-24mmF4を落札しました。
新品かと思うほどの外観の状態です。
さて写りですが開放では周辺が甘く像の流れが見られますが1~2段絞ればシャープな写りとなります。
トキナーの超広角レンズの良い所は望遠端が24mm(35mm換算36mm)あり、広角系の常用レンズとして使いやすいところにあります。
今回初めて使いましたが、とにかく使いやすい魅力あるレンズでした。

大雪山での遭難に思う [その他]

大雪山でツアー登山パーティーの大量遭難があったというのに、相変わらず中高年の登山ブームは止みそうにない。
遭難を自分の問題と考えていないのだろうか?

安全性を削って値段競争に走っているツアー会社
自然に対する知識も安全登山の知識も意識もないガイド
おまかせ”お客”気分の登山者
遭難は起るべきして起こった。
中高年の登山者は、自分の山行について見つめなおす”社会的責務”があるのではないだろうか。
山で天気が荒れるのは通常の事である。
遭難するのは自然が牙を剥いたからではない。
荒れた天気に対する対策が取れていなくいからである。
自然に対応出来なかったからである。
メディアから伝わる情報からも、ツアー会社、ガイド、登山者の自然と自分自身に対する認識の欠落ぶりに驚かされる。
山登りは頂上に上ることを目的とする行為ではない。
頂上を経て麓に降りて来る行為である。
ふつう登山家が登山計画を立てる場合、季節や山域にあわせ日程を組むが必ず予備日を設定する、予備日の長さはルートやその季節の天候周期から決める。
更に地図を丹念に読み、最悪の場合を想定してエスケープルートを設定しておく。
そして場所場所における最悪ケースを予想し対策を考えておく
普通はこのように全行程のシミュレートをしてから登るのだが、このツアーでは誰もこのような事はしていないようだ。

NHKで”生存者と死亡者を分けた・・・・”といういかにもメディア的軽薄さで生存者の知恵を論評していたが、このような”特定の物”が人の命を救ったという総括は、いい加減にして欲しい。
雨に打たれ強風に曝された時、生存者はタオルを使って体温の低下を抑えようとした。
タオルを持っていたからではない。
具体的に体温の低下を抑える為の行動をとったという事が命を救ったのである。
二泊三日の登山計画だったら誰でも着替えの一枚でも持っているであろう、ビニール袋でもかまわない、なければリュックを裂いて使えば良い。
何だって利用出来た筈である。
誰だって簡単に思いつくことが実際に出来なかった。この点が問題である。
これが現実の中高年たちの姿である。
危機をあらかじめ予知し対策を立てておく、このことなしに登山を行なってはならないと思う。

さて今回のケース登山者の装備で驚いたのは個人参加者の誰もツエルト(非常用テント)を持っていなかったことである。
登山でいちばん怖いのは、体を濡らし、そのうえ強風に曝される事である。
体温はたちまち下がってしまう。
常に体を動かし続け糖分を補給し続けなくてはならない。
こんな時一枚のツエルトがあれば風と雨を避けることが出来る。
風に曝されなければ体温は奪われない。
休憩も取る事が出来る。
登山者にとって常識のこの装備、今時の中高年登山者は知らないのだろうか?

勢いに任せ書いてしまいましたが、時間切れ中断します。





山岳遭難に思う [その他]

このところ忙しくブログの更新も出来ません。
それどころか写真撮影にも行けません。
こういう時はいつも”山を想う”事によって精神の安定が図られるのですが、このところの相次ぐ山岳遭難に気分が滅入ってる状態です。
登山を止めたとはいえ山への想いはなお強い僕です。

今年、関心を持った遭難はゴールデンウィークに起こった京都府立大山岳部の後立山鳴沢岳(2641m)での遭難、そして今回の大雪山での中高年登山者の大量遭難です。

京都府立大学は学生数の少ない大学なのに山岳部が今なお存在しています。
多くの大学では、入部者がいないため山岳部は廃部の道を辿ったというのに・・・
僕の母校も、とっくに学士山岳部は消滅しOB会があるだけです。
それだけに今回の遭難はある意味ショックでした。

遭難そのものは悪天候下での無理な行動が招いた事故と総括されるのでしょう。
悪天候での日本アルプスでの山岳遭難の典型的パターン”二つ玉低気圧”下で起こりました。
何故そんな状況下で山行を強行したか。
彼らの為に敢えて弁解すれば、山登りにおいて登山者は”自然の平穏な部分”とだけ選択的に付き合うという訳にはいかない。
山登り→アルピニズムは、単に山頂に立つ事だけを目的とした行為ではなく”計画立案~下山”までのをプロセスを言い、同時により困難な状況下で山に登り無事下山することを目的とした行為である以上、悪天下での登山を経験する事は絶対に必要です。
僕は鳴沢岳には登った事がない(夏に近くの針の木岳に登っただけ)が、パーティーのリーダーの登山経験と力量から見ればこのような経験をするに適当な山域だったのかもしれない。

遭難は3名のメンバーが、そう離れていない距離で、それぞれバラバラの状態で死んでいるのが発見された。
死体の状況から、ビバーク地点からの幻覚錯乱による飛び出し凍死ではなく、行動中にメンバーがバラバラに分かれ立ち往生してしまったようだ。

恐らく遭難地点付近でホワイトアウトの状況に陥り、対処の相談もできないままチリジリになってしまったのだろう。

ホワイトアウト

経験した事のない者には想像も出来ないだろう。
僕は学生時代、厳冬の白馬岳で経験した事がある。

猛烈な風と雪と霧
目の前数十cmにいるメンバーの姿は見えない、大声で叫んでも風の轟音に消されてしまう。
立ち止まればたちまち体は冷え切ってしまう。

幸い僕たちは風が緩み視界が僅かに開けた瞬間にツエルトを被り、その中で暖かい物を飲み今後の行動についてメンバーで確認しあうことができた。

その後、安全な場所で雪洞を掘り、天候が回復するまでそこで4泊した。

ホワイトアウトの状況の恐ろしさ、”周りは何も見えない、自分の体さえ見えない。凄まじい風の轟音。凍て付く寒さ”

僕たちの場合は、一瞬緩む瞬間があった、府立大の場合はその時にはバラバラになっていたのであろう。
それではアンザイレンしておけば良かったのであろうが、府立大の遭難はGWという時期
経験者ゆえにそこまで考えていなかったのだろうか。

自然の状況は刻々と変わるもの、過去の経験の過大評価が判断を曇らせたのだろう。

京都府立大学山岳部の遭難者に心から哀悼の気持ちを捧げたい・・・・。








この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。